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2018 Feb. 11

ガレから温泉・雛祭り

「下田海中水族館」「ポーラ美術館」は、初のコラボレーションとして、「Emile Galle/エミール・ガレ」の作品世界を生き物を通して楽しめるキャンペーン企画「エミール・ガレの世界 箱根の森と下田の海」を3月17日から7月16日まで開催。

Emile Galle

19世紀後半から20世紀初頭に活躍したフランスのガラス工芸作家エミール・ガレは、「森」を生命の象徴と捉え、植物学や生物学の知識を駆使して植物や昆虫を作品に多く取り入れた他、生命の源である「海」に深い関心を寄せ、クラゲやタツノオトシゴなど海の生き物をテーマにした作品も制作した。

Emile Galle

今回、「エミール・ガレ 自然の蒐集」展を開催する「ポーラ美術館」と、同じく富士箱根伊豆国立公園内に位置している「下田海中水族館」が、箱根の「森」と下田の「海」という豊かな自然の中で、より親しみをもってガレの作品世界を楽しめるよう初のコラボを実施する。

エミール・ガレ 自然の蒐集

期間中、「下田海中水族館」では、魚類・海藻類の特別展「19世紀の芸術家 エミール・ガレが愛した海」を開催し、ガレが魅了され、自身の芸術様式の着想源でもある「海」と、そこに生きる生物の世界を5つの水槽で表現。

下田海中水族館

「ポーラ美術館」の協力による水槽の装飾やライティングで作品をイメージしたり、海藻やタツノオトシゴをはじめとした魚類によって、エミール・ガレの世界観を感じることができる。

また、「ポーラ美術館」では「下田海中水族館」監修のもと、海の生物モニターコーナーや音声ガイドなどで作品に表現された海の生物の生態を紹介するコンテンツを展開。遊歩道・風の遊ぶ散歩道では、ブナ・ヒメシャラが群生する国立公園の中、野鳥たちのさえずりや、時折姿を見せる小動物を愛でながら、箱根の豊かな自然を楽しめる。

作品においては、「ポーラ美術館」のコレクションから厳選された60点に加え、「ポーラ美術館」以外の国内5美術館(北澤美術館、サントリー美術館、飛騨高山美術館、ヤマザキマザック美術館、ウッドワン美術館)などから、約70点を借用、ガレの初期から晩年までの作品130点が展示される。

また、作品に併せたモネやルドンなどの絵画展示により、分野を超えた芸術運動や当時の時代背景への理解も深まる展覧会となっている。

第1章 初期ーエナメル彩の魅力
「バッタ文花器」1878年頃 サントリー美術館蔵
「バッタ文花器」1878年頃 サントリー美術館蔵
ガレの名を一躍有名にした初期の作品からは、ガレ自らが開発し、特許を取得した技法「月光食ガラス」に、色ガラスの粉末を油や松脂で練った顔料で絵付け・彩色し、その後、焼き付けて定着させる「エナメル彩」技法を用いた作品などを紹介。

第2章 神秘の森
「ケシ文花器」1900年頃 ポーラ美術館蔵
「ケシ文花器」1900年頃 ポーラ美術館蔵
自邸の庭で約3,000種もの植物を育てるなど、植物を愛し、そして、植物に精通していたガレ。「わが根源は、森の奥にあり」という言葉を工房の扉に彫り掲げていたというガレにとってのインスピレーションの源であり、そして、生命の神秘の象徴でもある「森」をテーマに、植物や昆虫をモティーフとした作品を取り上げている。

第3章 驚異の海
「クニダリア文花器」1904-1905年 ヤマザキマザック美術館蔵
「クニダリア文花器」1904-1905年 ヤマザキマザック美術館蔵
海洋学や海洋生物学が大きく進展した19世紀後半、生命の源でもある「海」の生態についての関心を深めたガレは、海洋生物をデザインとして取り入れた作品を創り出した。クラゲやヒトデなど、その形も相まって、アール・ヌーヴォーの特徴でもある曲線美が見事に表現されている。

第4章 晩年 象徴主義を超えて
水差「ギアナの森」1903年頃 個人蔵
水差「ギアナの森」1903年頃 個人蔵

花瓶「海馬」1901-1903年 北澤美術館蔵
花瓶「海馬」1901-1903年 北澤美術館蔵
1900年以降に制作されたガレの作品を展示。この時期のガレの作品は、象徴主義の傾向が色濃く打ち出された「装飾の立体化」が特徴。世界最大のカブトムシ「ヘラクレスオオカブトムシ」が溶着された作品や、海馬(タツノオトシゴ)や珊瑚のモティーフを浮き彫りにしたものなど、ガレ芸術の到達点ともいえる作品が展示される。

身近な自然への興味をきっかけに美術の世界に触れ、新たな発見への出会いを目指したこの企画は、春休みから海の日を含む初夏にかけて、エミール・ガレと海をキーワードに水族館と美術館の新しい鑑賞体験に出会えること間違いない。

なお、会期中の2館共通サービスとして、どちらかの施設の入館券の半券を提示すると入館料が割引になる他、5月3日には来館者全員にオリジナル缶バッジをくじ引き形式でプレゼント。美術館には水族館の、水族館には美術館の缶バッジもそれぞれ紛れており、引き当てると該当館の招待券がもらえる。

愛媛県松山市の道後温泉で2017年9月よりプレオープンしていたアートの大祭「道後オンセナート 2018」が、ついに4月14日よりグランドオープン。

道後オンセナート 2018

明治以降、近代的温泉リゾートの先駆けとして、風格のある姿で親しまれてきた道後温泉本館。改築120周年の大還暦を迎えたことを記念して開催された「道後オンセナート 2014」では、温泉という地域資源、松山市の温暖な気候、狭いエリアに密集している便利さに、「アート」という新しい魅力が組み合わさり、多くの観光客や市民で賑わったことは記憶に新しい。

道後オンセナート 2014

4年ぶりの大規模なアートフェスティバルとなる今回は、「アートにのぼせろ 温泉アートエンターテイメント」をテーマに、そして、「オマージュ(賛歌)」をキーワードに、約20名のアーティストの作品が旅館やホテルなど道後の街を彩る。

グランドオープンの4月14日には、大巻伸嗣による無数のシャボン玉を使ったアートパフォーマンスなどが行われる他、大巻による椿の花の彫刻作品、三沢厚彦による巨大なクマのブロンズやインスタレーション空間、同温泉に残る数々の物語からインスピレーションを受けた浅田政志のセルフポートレートの連作、梅佳代による地元・道後中学校の野球部生徒たちの撮りおろし写真、石井七歩や谷このみによるペインティング、久村卓によるモニュメント作品、淺井裕介による泥絵、イチハラヒロコの言葉のタオルなど、多彩な作品が出揃う。

大巻伸嗣 作品イメージ「椿」(仮)
大巻伸嗣 作品イメージ「椿」(仮)

三沢厚彦「Animal 2017-01-B2(クマ)」
三沢厚彦「Animal 2017-01-B2(クマ)」

2014年の「道後オンセナート」から好評のホテルプロジェクトは、プレオープンより登場している宇野亞喜良、大宮エリー、祖父江慎に鈴木康広、松井智惠が加わる。

宇野亞喜良「恋愛辞典」
宇野亞喜良「恋愛辞典」

大宮エリー「楽園」
大宮エリー「楽園」

温泉街に欠かせない浴衣のプロジェクトも展開し、「BEAMS/ビームス」「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉」の浴衣をプロデュースした他、三越伊勢丹とのコラボによりアーティスト鹿児島睦が新作図案を描き下ろした浴衣が登場。

BEAMSプロデュース「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉」浴衣
BEAMSプロデュース「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉」浴衣

「道後温泉×三越伊勢丹×鹿児島睦の浴衣」(仮)図案イメージ※スケッチ
「道後温泉×三越伊勢丹×鹿児島睦の浴衣」(仮)図案イメージ※スケッチ

道後温泉本館では、蜷川実花が大規模なインスタレーションを展開。障子やガラスに写真集「Light of」から抜粋された花火の写真など34点を使用し、昼と夜で表情の変わる作品を5月31日まで見ることができる。

蜷川実花「道後温泉本館インスタレーション」
蜷川実花「道後温泉本館インスタレーション」

蜷川実花 作品イメージ
蜷川実花 作品イメージ

なお、道後温泉本館は文化遺産的価値の保全・活用を図るため、2019年1月以降は営業しながら保存修理工事を行う予定。

4月14日から5月13日までの期間、写真家の蜷川実花が京都と花街の魅力を華麗に撮り下ろす写真展が、JR京都駅ビル内にある美術館「えき」KYOTOで開催される。

蜷川実花

精力的な活動が国内外を問わず、大きな話題と注目を集め続ける現代日本を代表する写真家の蜷川実花。芸術文化における幅広い見識から、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会理事も務めている。

そんな蜷川が日本の文化と美学の象徴である「京都」に真っ向から挑戦した展覧会は、京都の伝統的な美学の粋が蓄積された「花街」と、四季折々の美しい京都の「景色」から構成され、約120点ほどの展示が並ぶ「京の幻想四季絵巻」とも言える。

京の幻想四季絵巻
京の幻想四季絵巻

京都の五花街(祇園甲部、宮川町、先斗町、上七軒、祇園東)は、それぞれの伝統文化、伎芸を大切に守り、女性たちの手によって未来へとつなげてきた。こうした五花街それぞれから選び抜いた芸妓・舞妓15名のイメージに合わせ、特別なセットを1人ずつ作成。今日まで受け継がれてきた京都の伝統の美学の粋を、蜷川ならではの感性で丁寧に撮り下ろした。幾度となく京都へ足を運び、2年以上の月日をかけた作品が京都で初めて公開される。

京の幻想四季絵巻

なお、今回の展覧会は第6回「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2018アソシエイテッド・プログラム」として開催。また、展示される作品は豪華写真集として、光村推古書院株式会社より発売予定。蜷川実花の写真は虚実が入り交じることが魅力の根源であり、「京都」と「花街」が蜷川の世界観によってより魅力を増幅させる。

最後は、東京の白金にある「OUR FAVOURITE SHOP/アワ フェイバリット ショップ」内にある「OFS gallery」にて、桃の節句を祝い、毎年恒例の「OUR FAVOURITE SHOPのひなまつり」を2月16日から3月11日まで開催。

OUR FAVOURITE SHOPのひなまつり

今年は東京・上野の老舗「真多呂人形」から発売された「真多呂人形×キギ(KIGI)×パスザバトン」による立ち雛人形「HINA DOLL」を展示販売。

「HINA DOLL」/2万3,000円
「HINA DOLL」/2万3,000円

立ち雛とは、雛人形の原点とも言われる立ち姿の雛。今回の展示期間中に「HINA DOLL」を購入すると、無料でカリグラフィーの名入れが可能。購入時に希望の名前を伝えると、専用の用紙にカリグラファーが1つ1つ書いたものを後日受け取ることができる。これは、会期中限定の特典で、ぜひこの機会に買い求めたいものだ。また、渡邉良重が所有する1960年代はじめごろに作られた御殿飾りのお雛様も展示される。

なお、2月24日と25日の2日間の12時から15時には、美しい彩りと斬新な味の組み合わせで「一度は食べてみたい」「食べたことのない味」など幻のお弁当として話題のchiobenのお弁当が、「お雛様と楽しむ春のchioben」と題して各日35食の数量限定で販売(お茶・デザート付 1,500円)。

OUR FAVOURITE SHOP

春の訪れを感じるお弁当とともにお雛様を楽しめる。

春の訪れを祝い、女の子の健やかな成長を願う雛祭りを楽しんでみるのもオシャレ。

 
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