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2017 Sep. 13

鷹狩り用のベントレー

世の中には真に最高と呼べるものが幾つかある。ラグジュアリーブランドのクルマもその1つ。溢れ出るパワーがもたらすスピード、ステイタスシンボルたるフォルム、そして、地上を走る乗り物としてこれ以上ない快適な空間。しかし、個々人の特別な事情が絡むと、そのどれもがパーフェクトとはいえなくなる。

昨日もお届けした「BENTLEY」では、特別な要望に対応すべくチームが用意され、カスタマーの期待に応えている。

例えばカスタマーの趣味が「鷹狩り」だった場合…。ドイツのラグジュアリーブランドやイタリアのスーパーカーブランドが、訓練され獲物を捕らえる猛禽類の宿営として相応しい存在になり得るだろうか…。答えはもちろん「否」である。

鷹狩り

しかし、「BENTLEY」であれば、そうしたカスタマーのリクエストに難なく応えてくれる。今回登場するのは、中東のやんごとなき御仁の「鷹狩り」という高尚なスポーツのためにリクエストされたスペシャルモデルの「Bentayga」。制作を担当したのは「BENTLEY」のパーソナル コミッショニング部門を担当する「Mulliner/マリナー」で、その名も「ベンテイガ ファルコンリー」

ベンテイガ ファルコンリー
ベンテイガ ファルコンリー

「Mulliner」が手掛けたインテリアには、2つの個別コルク トリム ユニットが搭載されており、1つはマスター フライト ステーション(荷室右)。これは「鷹狩り」というユニークスポーツに必要なグローブやGPSバード トラッキング ユニット、双眼鏡といった機材を収めるストレージ。この中にはさらにファルコンをモチーフにしたイラストと「Mulliner」のロゴを配したピアノブラックの引き出しも用意されている。

マスター フライト ステーション
マスター フライト ステーション
マスター フライト ステーション
マスター フライト ステーション

そして、もう1つのリフレッシュケース(荷室左)には、飲み物を入れるボトルや3つのカップ、毛布やフェイスタオルなどが整然と仕舞われており、荷室とリアゲートのカバーも用意されている。このカバー類はリバーシブルで、鷹が休息する際に日陰を作り出すために有効。

リフレッシュケース
リフレッシュケース

リフレッシュケースのコルクの表面には「BENTLEY」のロゴが、マスター フライト ステーションのコルクの表面には「Mulliner」のロゴが入っているのがシャレている。

キャビン中央のアームレスト部分には着脱が可能なコルクのテザーが置かれ、ダッシュボードもまたユニークな鷹と砂漠をモチーフとしたデザインのウッドで装飾されている。

ベンテイガ ファルコンリー
鷹と砂漠をモチーフとしたデザインのウッド

特にダッシュボードに埋め込まれている鷹と砂漠をイメージしたデザインは、鷹の羽や砂の陰影を表すために幾つもの種類の違うウッドを組み合わせ、本物のウッドだけでて作られている。チェスナット、ユーカリポンメル、ホリー、レイクウッド、メイプル、オリーブアッシュ、リップルシカモアなど世界中から集められ厳選された430枚ものウッドが、世界にたった1つの砂漠と鷹をモチーフとしたアートを完成させている。

鷹と砂漠をモチーフとしたデザインのウッド
鷹と砂漠をモチーフとしたデザインのウッド

このデザインやフィニッシュを見るだけでも、唯一無二の特別な価値があり、こうした特別な内装や装備は、すべて熟練した職人によって手作りされ、その製作時間は9日間にも及んでいる。

「鷹狩り」は中東の王族が好むスポーツであり、庶民にはいささか馴染みはないが、誤解のないように説明すれば、この「鷹狩り」に適した「Bentayga」が作られたというのがポイントではなく、重要なのは「BENTLEY」があらゆるカスタマーの趣味や嗜好に対応する特注のソリューションを提供することが可能だという点にある。

ベンテイガ ファルコンリー
ベンテイガ ファルコンリー
ベンテイガ ファルコンリー

「Bentayga」のドライブ ダイナミック モードと、オプションのレスポンシブ オフロード セッティングを駆使すれば、砂漠はおろか、地球上のおよそクルマで行ける場所には、ドライバーが勇気さえ持てばどこにでも乗り入れられる。レスポンシブ オフロードセッティングでは、あらゆるオフロード路面に適した車両設定を選択できるほか、ドライバー インフォメーション パネルには、ピッチ、ロール、ホイールの上下、ステアリングの角度、コンパス(方位)などの高度な情報が表示され、「Bentayga」の動きが手に取るよう理解できる。

ベンテイガ ファルコンリー
ベンテイガ ファルコンリー

さらに「Bentayga」には、すべての「BENTLEY」モデルと同様に、マルチモード エア サスペンションが装備されている。ドライバーは「ハイ1」「ハイ2」「ノーマル」「ロー」の4つのモードから車高を任意に選ぶことができ、より厳しいオフロードに挑むときは、「ハイ2」で車高を一番高くセットすればいい。反対に、荷物の積み込みやトレーラーの牽引の際は、作業を容易にするために、リアサスペンションを下げることもワンタッチで行える。

ベンテイガ ファルコンリー

道を選ばない「Bentayga」であれば、カスタマーが例えどんな趣味を持とうとも、それに対応する装備をビスポークで組み合わせ、あらゆる所にでもその趣味のギアを持って行くことができるはず。可能性はまさに無限大である。

ベンテイガ ファルコンリー

余談ながら、チョイとオシャレなクルマネタを2つ。

「Jaguar/ジャガー」の往年の名車「E-Type/Eタイプ」をレストアし、電動パワートレインを搭載した「E-Type Zero/Eタイプ ゼロ」を製作。ジャガー・ランドローバーがロンドンで開催した「Tech Fest 2017」で初披露し、一般にも公開。

E-Type Zero

1961年に発表された「Jaguar E-Type」。フェラーリの創業者エンツォ・フェラーリからも「世界でもっとも美しいクルマ」と称された1台が最新のパワートレーンを得たEV「E-Type Zero」として生まれ変わった。

E-Type Zero
E-Type Zero

このモデルは、「Jaguar」および「Land Rover」のオーナーや愛好家向けに、幅広いプロダクトやサービスを提供する施設として英国コベントリーにオープンした「ジャガー・ランドローバー・クラシック・ワークス」で製造されたものである。

「E-Type Zero」のために特別に開発された電動パワートレインの40kWhのリチウムイオンバッテリーパックは、オリジナル「E-Type」に搭載されていた6気筒の「XKエンジン」と同じ寸法、そして、ほぼ同じ重量に設計され、オリジナルの6気筒エンジンとまったく同じ位置に配置された。

E-Type Zero
E-Type Zero
E-Type Zero
E-Type Zero

電気モーター及び減速ギアも、バッテリーパックの真後ろに置き、オリジナル「E-Type」のギアボックスと同じ場所になるよう配置されている。

E-Type Zero

新しいプロペラシャフトが、キャリーオーバーされたディファレンシャルギアとファイナル・ドライブに電力を送る構造になっており、車両重量はオリジナルEタイプよりも46kg軽くなっている。

これにより、「E-Type Zero」は0-100km/h加速を5.5秒でこなす性能を身につけた。この性能はオリジナルの 「E-Type」と比較して約1秒も速くなっているという。電動パワートレインとオリジナルをシームレスに組み合わせるため、車両の出力を制限し、最適なダイビング エクスペリエンスを生み出し、オリジナルのような走りとハンドリング、乗り心地、ブレーキングが体験できる。

E-Type Zero

40kWhのバッテリーは家庭用電源で6〜7時間で充電が可能で、航続距離は270km。パワートレインと計測機器、ダッシュボードを変更したことをのぞいてはオリジナル仕様を再現している。

E-Type Zero

また、6気筒の「XKエンジン」は、「Jaguar」が1949年から1992年まで製造していた「E-Type」や「XK120」「Mark 2」「XJ6」など、当時を象徴する大半のモデルに採用されているため、今後はこれらの車両すべてをEV化させることが可能となる。

E-Type Zero

クラシックカーの新たな楽しみ方として、今後の展開に期待が膨らむ。

そして、「Lamborghini /ランボルギーニ」は、フラッグシップモデル「Aventador S/アヴェンタドール S」のオープントップ版「Aventador S Roadstar/アヴェンタドール S ロードスター」を、「フランクフルト国際モーターショー」でワールドプレミア。

Aventador S Roadstar
Aventador S Roadstar
Aventador S Roadstar

2016年12月に発表された「Aventador」の大幅改良モデル「Aventador S」のオープントップバージョンとなる「Aventador S Roadstar」は、740HPのV12エンジンを搭載し、取り外し可能な軽量ハードトップを備えているのが特徴。

Aventador S Roadstar

エクステリアでロードスターの特徴となるデタッチャブルのルーフ部分は、マットブラック仕上げのカーボンファイバー製ハードトップパネルを採用。広い室内空間を確保するため外側に膨らんだ形状で、重さはわずか6kgを実現。パネルは簡単に取り外すことができ、フロントトランクに収納する仕組み。

Aventador S Roadstar

これにつながる車体後半部分はクーペとは全く異なるラインを持ち、ロードスターならではのエアロダイナミクスを発揮する形状になっている。

シート背後のリアウインドーは運転席のボタンで開閉可能で、いつでもV12サウンドを楽しめるほか、オープン状態でもクローズすれば、ノイズや風の巻き込みを最小限に抑えることができる。

Aventador S Roadstar

カーボンファイバーは、ボディだけでなく、サイドミラーやフロントガラスのフレーム、前後バンパー、サイドスカート、排気口など各所に大量に使用されている他、カスタマイズが可能な「アド ペルソナム プログラム」により、ルーフパネル内側やコックピット周り、キャビン各所など、インテリアのさまざまな場所へも取り付けることができる。

Aventador S Roadstar

発表されたボディがまとうターコイズの海のようなカラー「ブルー アエギル」の他、V12エンジンをアピールするための透明なエンジンカバーも、このプログラムで選択可能になっている。

縦置きにミッドマウントするV型12気筒自然吸気エンジンは、最高出力740ps(544kW)/8,400rpm、最大トルク690Nm/5,500rpmを発生する強力なもの。シングルクラッチ式セミATの7段ISRギアボックスを介した4WDシステムが発揮するパフォーマンスは、最高速度はクーペと同じ350km/h。また、静止状態からの加速は100km/hまで3.0秒、200km/hまで9.0秒、300km/hまで25.0秒。数値がクーペに比べてそれぞれ0.1秒、0.2秒、0.8秒劣るのは、オープン化により車重が50kg重くなった1,625kgであることが影響しているのだろう。前後重量配分は43:57。欧州複合燃料消費率は16.9L/100km、CO2排出量は394g/kmと公表されている。

Aventador S Roadstar

4WDの足回りは、低速での俊敏性と高速での安定性を向上する四輪操舵システム(RWS)、磁性流体ダンパーを使用した「磁気レオロジーサスペンション(LMS)」、精密なトラクションコントロールを行うESCシステムなど、クーペ同様の強化が図られた。

エアロダイナミクス面では、ダウンフォースが「Aventador」に比べて130%増加したフロント部分に加え、選択した走行モードとスピードに対応して3段階にポジションが可変するアクティブ リア ウイングにより、高いダウンフォースがかかった状態での空気効率を改善することができたという。

Aventador S Roadstar

走行モードは、従来の「ストラーダ」「スポーツ」「コルサ」に加え、運転スタイルに合わせてカスタマイズできる「エゴ」モードを設け、状況に応じた走りを楽しむことができる。

Aventador S Roadstar

ドライバーの眼前に光るTFTデジタル ダッシュボードは、グラフィックが新しくなるとともに好みに応じてカスタマイズが可能になった他、コネクティビティ面で「Apple CarPlay」に対応したのも要チェック。

納車は2018年2月が予定されており、価格は4,626万7,692円となっている。

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