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2017 Feb. 14

ヴァレクストラ

まだ若かりし頃、生意気にもチョイとシャレた財布を持っていた。

それは、「Valextra/ヴァレクストラ」というブランドの象革2つ折りの長財布。

Valextra
こんな感じの財布

ちなみに、象革は1989年に「ワシントン条約」で捕獲が禁止されて以来、市場での流通はなくなった。その後、ごく一部で許可されたものの、手に入れるのは困難というのが現状。今ではかなり希少性が高いレアものなのである。「ワシントン条約」という言葉を世界中に知らしめたきっかけとなったのが、このエレファント・レザー。

一部での流通が許可されたといっても、アフリカ・ジンバブエの国立公園内で生体保護のために捕獲された象革のみ。しかも、禁輸期間中に、象革のなめし施設の多くが廃棄されており、広い世界の中でもジンバブエに1件しかないという。このため、革は契約できたとしても、いつになったら製品化できるのか分からないというこという状況。

Valextra

数年前、「ヴァレクストラ」の象革が再販されたことがあった。「ワシントン条約」から実に20年の期間を要して実現したものだが、在庫のみの販売であったという。また、価格は相当高めだったようだが、瞬く間に売り切れてしまったとのこと。

残念ながら、その財布は現在行方不明。きっと真剣に探せば見つかるだろうと安直な考えがあるだけに、そのうちどこかからヒョイと見つかることを期待して、放置状態が継続中である。

そもそも「ヴァレクストラ」は、ジョヴァンニ・フォンタナが1937年にイタリアのミラノで創業したバッグブランド。

Valextra
Valextra

設立当初から、クロコダイル革や象の革を使った「ヴァレクストラ」は、洗練された都会的な顧客のために独特な革製品に特化された。革に特にこだわっており、手触りの良い最上級の革を優秀な職人の技術を用いて、機能性とファッション性を追求し続けた。一部の人の間では、イタリアの「エルメス」とも評されていた。

Valextra

デザインの殿堂的存在のNY近代美術館「MOMA」に永久展示されるバッグ「PREMIER」を筆頭に、数多くの歴史に残る名品を輩出。1954年にオーバーナイト・ブリーフケースの「24ore」がコンパッソ・ドーロ賞を受賞して以来、オーバーナイト・ブリーフケースがブランドの代表的なアイテムとなっている。

PREMIER
PREMIER

24ore
24ore

ちなみに、「ヴァレクストラ」には表に表現されたロゴは存在しない。商品の内側にブランドアイコンである「V」のシェイプカットのデザインが施されているのみである。それは、「ヴァレクストラ」を表現するものはロゴではなく、職人の手によって細部まで丁寧に施されたディティールであるというこだわりからである。

Valextra
Valextra

この考え方は個人的にはひじょうに共鳴する部分である。ロゴの存在感の大きなアイテムを、さも嬉し気に着用したり携行したりする気が知れない。高い代金を支払って、そのブランドを公告するのか…ってな感覚である。

現在、日本では「東京」「大阪」「名古屋」に9店舗を展開。なかでも、「東京ミッドタウン」店は日本ではフルラインナップを取り揃っているショップである。

Valextra

その「東京ミッドタウン」店が2月にリニューアルオープン。ミラノの歴史的建造物に使用されてきた堆積岩と、イタリアのテキスタイル会社「Dedar/デダール」社による2つのアイコニックなファブリックを組み合わせた店内。石の硬い表情とソフトな素材のテクスチャーでコントラストを演出している。

Valextra

また、ウィメンズラインを並べる場所には鮮やかなイエローのマテリアルが使用され、洗練されたブルーのグラフィカルなパターンでマスキュリンな面を見せ、店内に2つの面を生み出している。「ヴァレクストラ」の製品は、壁の素材を引き立てるようにペイントされた棚など、ブティックに馴染んだ建築的な要素を使いディスプレイされている。

Valextra
Valextra
Valextra

また、リニューアルオープンを記念して、着物をファブリックとして使用したアイコンバッグ「ISIDE」を限定発売。

ISIDE
ISIDE KIMONO BAG
マイクロ 535,000円、ミニ 560,000円、ミディアム 610,000円

ミニマルで上品なデザインと和の花柄のイラストレーションの相性は抜群で、2つの重要なカルチャーをリンクさせたバッグに仕上がっている。

一方、伊勢丹新宿店本館に2月15日から20日までの期間、「ヴァレクストラ」の期間限定ストアが初オープン。会場では「ISIDE」をフューチャーし、2017年春夏コレクションより豊富なデザインやサイズバリエーションで展開する。

今シーズンは、2人のアーティスト、エットレ・ソットサスアリギエロ・ボエッティからインスパイアされ、ジオメトリックな形とグラフィックが組み合わせられたデザインが特徴。直線や曲線、そして様々な色使いを要チェック。

348,000円+税、695,000円+税
348,000円+税、695,000円+税

448,000円+税、430,000円+税
448,000円+税、430,000円+税

430,000円+税
430,000円+税

そして、シルクで仕立てられた新しいマイクロサイズのモデルも登場。シグネチャーである独自のクロージャー部分は、オニキスやラピスラズリといったストーンで装飾されている。なお、会場のブースデザインは、日本人の建築家ユニットである増田信吾+大坪克亘とコラボレーション。

会場のブースデザイン

贅沢に24金を使用した黄金のステージで、和の優雅な建築とモダンなバックが織り成す空間が演出されている。

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