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2016 Apr. 18

仮面ライダー

高度経済成長と「東京オリンピック」の1960年代を経て、大阪で万博が開催された翌年の1971年。1人のヒーローが誕生した。

オートバイに乗った仮面の戦士。その名は「仮面ライダー」。世界制服を企む悪の秘密結社ショッカーによって改造手術を受けた青年・本郷猛が、改造途中に脱出。二度と普通の人間に戻れなくなった彼は、その強化された肉体で「人間の自由」のために戦うことを決意した。それが「仮面ライダー1号」の誕生の瞬間である。

仮面ライダー

「仮面ライダー」は、基本的に等身大のヒーローと怪人が対決する「痛快SF怪奇アクションドラマ」。従来の実写ヒーロー物とは一線を画した「異形」のヒーロー像と、人間ドラマとしての側面を極力抑えた勧善懲悪劇、怪奇ドラマ的な演出、そして颯爽とオートバイを駆って「ライダーキックなどのダイナミックなアクションによる格闘シーンや、多彩な動植物をモチーフとした特異でグロテスクな怪人の登場が特徴であった。

仮面ライダー

当初、「オートバイに乗るスーパーヒーロー物」という企画に、「サイボーグ009」や「佐武と市捕物控」などの数多くのヒット作を送り出してきた石森章太郎が原作者として本格的に参加。「もっとグロテスクなリアリティのある奴にしたい」と、自身の作品の髑髏をモチーフにした仮面のヒーローである「スカルマン」をこの企画に応用した「仮面ライダースカルマン」のキャラクターを提案するが、「新しいキャラクターじゃないと駄目」とか「モチーフが髑髏では営業上の支障がある」などの意見に頓挫。

スカルマン

しかし、多くのデザイン画の中に昆虫図鑑のバッタをモチーフにした強烈なインパクトのあるデザイン画があった。バッタの顔が「スカルマン」に共通する不気味さと髑髏に似た形であること、そして、昆虫は「自然を破壊する悪と闘うヒーローに相応しい」という思いもあり、このアイデアをプッシュ。

その後、紆余曲折があったものの「オートバイに乗ったバッタのヒーロー」が誕生。なお、「敵対組織によって改造人間にされてしまった」という設定のため、マスクには泣いているように見えるデザインが施されている。こうして「バッタ」をモチーフにしたヒーロー番組企画は、バイクに乗って戦うバッタのヒーロー「仮面ライダーホッパーキング」と仮題されたが、「長すぎる」とのテレビ局側の意向により「仮面ライダー」と短縮され、無事船出した。

仮面ライダー

なお、もともとは「ウルトラマン」のような「巨大ヒーローと怪獣が戦う作品」にしようという案もあったというが、石森は等身大ヒーローにこだわり、敵キャラクターも人間形態としてタイツ主体で造形され、徹底して怪獣とは差別化する方向で、「怪人」と呼称された。

仮面ライダー

余談ながら、当時の東映テレビ部事業本部長であった渡邊亮徳との出会いと絶大なるサポートによって「仮面ライダー」の原作を担うことになった石森は、「仮面ライダー」の漫画も担当。すでにある漫画の実写映像化ではなく、製作会社である東映の企画に設定とキャラクターデザインを提供、できあがったものを元に漫画も執筆するというものであり、この成功をきっかけに石森は数多くの特撮・変身ヒーロー番組の原作を手がけることになった。ちなみに、1984年までは石森章太郎の表記を用いていたが、その後、石ノ森章太郎に改名した。

仮面ライダー

「仮面ライダー」の終了後にも登場人物や敵対組織、または時系列や世界観そのものを変えた多くの作品が制作されており、それぞれの番組はほとんどが主人公となる「ライダー」の名称をタイトルとしており、一般にこれらを「仮面ライダー」シリーズと呼ぶ。

仮面ライダー

シリーズは同一の番組ではなく、「仮面ライダー」の名を冠した複数の番組が、登場人物や設定を変えながらシリーズとして続けられている作品群である。数度の中断をはさみながら現在も放映され続け、放映期間は1971年に始まる第1作「仮面ライダー」放映以来、今年で45周年を迎えた。

仮面ライダー

「仮面ライダー」として設定されたキャラクターの総数は、2010年代には100名を越えるようになった。そして、昭和ライダーシリーズの「仮面ライダー」は、肉体の一部を機械や強化された生体に置換した「改造人間」と設定されていたが、平成ライダーシリーズでは放送倫理上の問題からこの設定は用いられず、超越的な力による肉体変異や、高度な技術に基づく武装によって変身ってなことになっている。

昭和ライダー
平成ライダー

「仮面ライダー」1号・2号はバッタをモチーフとしており、ライダーのモチーフとされる生物や事物は多岐にわたるが、それでも昆虫はライダーシリーズのメイン意匠とされる。バッタモチーフに由来する大きな複眼、2本の触角、眼の間にあるランプ・Oシグナル、ギザギザした顎・クラッシャーは、「仮面ライダ」ーデザインの記号的な要素として継承されている。

仮面ライダー

昭和ライダーでは疾走感を視覚化するためのマフラーも重要な要素だったが、生物的なデザインを指向した「仮面ライダーBLACK」で廃され、以降は「仮面ライダーW」で復活するまで用いられなかった。

ほぼすべての「仮面ライダー」のマスクには「涙ライン」という、泣いているように見える線がつけられており、同族と戦う運命にある「仮面ライダー」の悲しみと哀愁がデザインに投影されている。

仮面ライダー

遥かな時が流れ、「仮面ライダー」の名は、その意志をを継ぐ者たちによって受け継がれていった。姿や能力は変わっても、英雄の「魂」は不変だった。そして、まさに英雄の「魂」を自らの力として、仮面ライダーゴーストが戦っている2016年に、あの男が帰ってくる。伝説の戦士「仮面ライダー1号」こと、本郷猛だ。

仮面ライダー1号
仮面ライダー1号

「仮面ライダー」生誕45周年を記念した作品が、先月、映画「仮面ライダー1号」として劇場公開された。「スーパーヒーローイヤー」を飾る企画として、これほど相応しいものはない。本郷猛を演じるのはもちろん、第1作「仮面ライダー」に主演し、それをきっかけにスター街道を歩んでいった御年69歳の藤岡弘。

仮面ライダー1号

数々の大作映画で活躍し、ハリウッドにも「サムライ」と認められた藤岡が全身全霊で演じる「その後の本郷猛」に、注目せずにいられない。また、猛の永遠のライバル「地獄大使」を大杉漣が演じるのも見逃せない。

仮面ライダー1号
仮面ライダー1号

今回の作品のために生まれ変わった1号の姿や、新たに登場する組織「ノバショッカー」の脅威も、大きな見どころの1つである。戦い続けてきた本郷猛を待つものは安らぎか、それとも…。究極のヒーロー「仮面ライダー1号」の勇姿を劇場で目撃せよ。

仮面ライダー1号

 
映画「仮面ライダー1号」予告

また、生誕45周年を記念したイベント「KAMEN RIDER 45th EXHIBITION SHOP」が、4月21日から5月9日までの期間、渋谷のパルコミュージアムにて開催される。

KAMEN RIDER 45th EXHIBITION SHOP

「KAMEN RIDER 45th EXHIBITION SHOP」では、「仮面ライダー1号」から「仮面ライダーゴースト」まで、歴代ライダーの写真とともに振り返る年表や、変身ベルトなどを展示。ファンには堪らない「仮面ライダー」づくしの展示会である。

充実したグッズのラインナップも、見どころに1つ。45周年記念商品として「UNDERCOVER/アンダーカバー」をはじめとするファッションブランドとのコラボTシャツを発売するほか、石ノ森ゴーストアイコンやフィギュアセットを揃える。

KAMEN RIDER 45th UNDERCOVER T 各6,000円+税
KAMEN RIDER 45th UNDERCOVER T 各6,000円+税

菅原芳人計画 仮面ライダー45th Tシャツ 3,800円+税
菅原芳人計画 仮面ライダー45th Tシャツ 3,800円+税

ショッカーニットパーカー (プルオーバー) 7,500円+税
ショッカーニットパーカー (プルオーバー) 7,500円+税

ショッカーニットキャップ 3,000円+税
ショッカーニットキャップ 3,000円+税

DX石ノ森ゴーストアイコン 600円+税
DX石ノ森ゴーストアイコン 600円+税

CONVERGE KAMEN RIDER LIMTED EDITION
CONVERGE KAMEN RIDER LIMTED EDITION
MASKED RIDER KUUGA M右) ASKED RIDER FAIZ
各1,500円+税

また、仮面ライダーの歴史の中で数多く存在するダークライダーの中でも、圧倒的な存在感を誇るダークカブトに変身出来る至高の変身ベルトは必見。

COMPLETE SELECTION MODIFICATION DARKKABUTOZECTER 12,000円+税
COMPLETE SELECTION MODIFICATION DARKKABUTOZECTER 12,000円+税

展示会開催中の4月30日には、 パルコ内各所でショッカーが現れ、45周年記念イベントを盛り上げるショッカー出没イベントが開催される。期間中は、PART1館内にはショッカーと撮影できるフォトスポットも設置。

ショッカー

子供から大人まで楽しめる展示会に訪れてみてはいかが?

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