top

2015 Oct. 1

ジョン・ウィック

カッコいいキアヌ・リーブスが帰ってきた。

ロシアン・マフィアに全てを奪われたキアヌ演じる元殺し屋のジョン・ウィックが、ニューヨークを舞台に、孤軍奮闘で組織に対して壮絶な復讐劇を繰り広げるノンストップ キリング アクション「ジョン・ウィック」が、10月16日より公開される。

JOHN WICK

キアヌ・リーブスが演じる裏社会に語り継がれる伝説の殺し屋ジョン・ウィックは、愛する女性ヘレンとの出会いをきっかけに、裏社会から足を洗い、平穏な日々を送っていた。しかし、ヘレンは病に倒れて帰らぬ人となってしまい、ジョンは悲しみに暮れる。

JOHN WICK
JOHN WICK

そんなジョンのもとに、ヘレンが生前に用意していたデイジーという名の一匹の子犬が届けられた。亡き妻の思いが託されたデイジーとの生活で再び心に平穏を取り戻していくジョンだったが、ある日、ジョンの所有するヴィンテージ車を狙って家に押し入ったロシアンマフィアが、デイジーを殺してしまう。

JOHN WICK
JOHN WICK
JOHN WICK

生きる希望だったデイジーを奪われたジョンは、怒りに震え、心の奥底に封じ込めた「殺し屋の魂」を解き放つ。かつてその名を轟かせた裏社会に舞い戻り、ロシアンマフィアの組織を相手に単身戦いを挑み、見惚れるほど華麗で壮絶な復讐劇の幕が上がる。

JOHN WICK

「マトリックス」シリーズなど数々の映画でスタントコーディネーターを務めたチャド・スタエルスキの初監督作品。また、製作のデヴィッド・リーチは、「ウルヴァリン:SAMURAI」でアクションコーディネーターを務めており、壮絶なガンアクションが大きな見所となっている。

JOHN WICK
JOHN WICK
JOHN WICK
JOHN WICK

ナメていた相手が、実は殺人マシンでした!ってな設定は、ムービー・ファンならハートを掴まれること必至の展開。「ジョン・ウィック」の劇中、キアヌ・リーブスが披露する格闘技と射撃を融合させた独特な戦闘スタイル「ガン・フー」。

実践的には間違いだけど、映画的にはカッコいいんでアリ的な銃撃戦の元祖といえば、1986年公開の「男たちの挽歌」からはじまるジョン・ウー監督の香港ノワール映画と言われている。ウー監督が描いた、2丁拳銃を装弾数無視で多弾数速射する「そんなアホな!でも、カッコいいから、ま、えっか」と言いたくなるようなファンタジックな射撃スタイルは、「デスペラード」「マトリックス」などのハリウッド映画だけでなく、漫画、ゲームにも多大な影響を与えた。

男たちの挽歌
男たちの挽歌
デスペラード
デスペラード

そして、このような銃撃アクションを、英語圏では「GUN FU」と呼ぶようになった。 ウー監督が提示したガン・フー・スタイルをさらに進化させた映画が「リベリオン」。この作品では、カンフーや空手などの武術と銃撃を融合させ、相手と接近して撃ち合う「ガン=カタ」と呼ばれる映画オリジナルの格闘技が登場する。清々しいくらいにリアリティを放棄し、カッコ良さのみを追及した「ガン=カタ」のインパクトは凄まじいものがあった。それゆえに、「ガン=カタ」を超えるガン・フーは10年以上生まれることがなかった。

リベリオン

そんなガン・フー映画界に新風を巻き起こしたのが「ジョン・ウィック」。この作品が描くガン・フーはジョン・ウー・スタイルとも「ガン=カタ」とも違う新流派。

まず特徴的なのが、これまでのガン・フーは装弾数を無視した2丁拳銃アクションが主流だったが、この作品では1丁のハンドガンを使う実戦的なコンバット・シューテイングがベースとなっている。

JOHN WICK

劇中、ジョン・ウィックが披露するテクニックは、「C.A.R(center axis relock stance)」システムという射撃スタイル。両手を前方に伸ばす従来の構え方と違い、両手を胸の前で合掌するような状態で銃を構えるのが基本。こうすると、室内などの狭い空間での撃ち合いに適しているうえに、手が届くような近い距離にいる相手でも無理なく射殺でき、マガジン・チェンジもしやすい、という実に合理的な殺人法。

JOHN WICK

ちなみに、ジョン・ウィックが敵を射殺する際は、基本的に1人に対して最低2発は弾丸をブチ込んでいる。そんな超実戦的な射撃スタイルと融合する格闘技も「リベリオン」のようなカンフー・チックなものではなく、柔道、柔術、ブラジリアン柔術、そして、ロシアの軍隊式格闘技システマというゴリゴリの実戦系。

ちなみに、ロシア軍特殊部隊の格闘術であるシステマは、ロシアの伝統武術をベースに、特殊部隊「スペツナズ」隊員が創始した「CQC(Close Quarters Combat:近接戦闘)」格闘術で、脱力状態からの素早く滑らかな動きで敵を無力化する特徴から、「ロシアの合気道」とも称される格闘技。ロシアンマフィアに育てられたという設定のジョンが使う格闘術としては、まさにぴったりの殺人術だ。

JOHN WICK

また、戦闘時にはシステマだけでなく、柔道の投げ技も多用する。ロシアではメジャーなスポーツである柔道。しかし、畳の上で行われる競技柔道とは異なり、コンクリートや路上など実戦における柔道の投げ技は、非常に実戦的な殺人技といえる。 さらに柔道だけでなく、格闘中のレスリングのポジション取りの動き、素早い柔術技への移行、マウントポジションからのグラウンドパンチなど、様々な格闘技を組み合わせた最新「MMA(Mixed Martial Arts/総合格闘技)」の技術もてんこ盛り。格闘シーンは必見だ。

それらの武術をキアヌ・リーブスは、撮影前に4ヶ月間特訓し、撮影では90パーセントのスタントを自ら演じたという。そして、完成したガン・フーは、これまでの見た目の派手さを重視していたものと違い、「本当に有効的かも…」と思わせてしまう説得力のあるものとなっている。

JOHN WICK

そんな殺人スキルを持つジョン・ウィックって何者だろうと思ってしまうが、実は映画の中でちゃんと彼が殺し屋になる以前の経歴が描かれている。それは、殺しを決意したジョンがシャワーを浴びるシーンにある。ここでジョンが刺青だらけのボディが披露され、背中には「Fortis Fortuna Adiuvat」と彫ってある。これは「Fortune Favors the Bold(幸運は勇者に味方する)」、ハワイのカネオヘ湾の米軍基地に所属する海兵隊のモットーであり、ジョン・ウィックが軍隊帰りということを意味している。

JOHN WICK

そして、格闘ファンだけではなく、ガンマニアも思わず「やるな!」という銃器が活躍する。ジョン・ウィックが自宅地下室に封印されていたケースから取り出した拳銃は2種類。大きい2挺は「Heckler & Koch P30L」。先端に装着されているのはサプレッサー(減音器)ではなく、コンペンセイター(反動制退器)で、より速く、より精確な射撃を助けてくれるパーツである。

Heckler & Koch P30L
Heckler & Koch P30L

また、小型の2挺はバックアップ用の「Glock G26」。グロックは、現在「世界一売れている拳銃」で「G26」は小型版。この作品には他にも標準サイズ「G17」、ややコンパクトな「G19」が揃い踏みしており、敵味方入り乱れて使用される。

Glock G26
Glock G17
Glock G19

マフィア側ヒットマンたちはこれらグロックにサプレッサーやフラッシュライト等を装備し、ジョン・ウィックの自宅を急襲。 特にリーダー格のキリルが携える特別加工のプロ用カスタム「SAI/Tier1」や、簡易型カービンユニット「FAB/PDWシステム」はまさに玄人好みの選択。

Glock SAI/Tier1
FAB/PDWシステム
FAB/PDWシステム

弾倉2本を並列で備えた最新ショットガン「Kel-Tec/KSG」や、ブルパップ型狙撃銃「DTA/Stealth Recon Scout」、あのビンラディン暗殺作戦で米軍特殊部隊が使ったと言われる最新軍用ライフル「HK416」の米国製クローン「CA-415」など、映画初登場のカッコ良い銃が数々登場する。

Kel-Tec/KSG
DTA/Stealth Recon Scout
CA-415
JOHN WICK

旧ソ連崩壊後、様々な武器や犯罪者がアメリカに流入し、大きな社会問題となっており、この作品の背景もまさにそれだ。

しかし、同時に斬新なアクションのスタイルも輸入され、エンターテインメントの質を向上させることに大きな役割を担ったという事実は興味深い。

黒のタイトなスーツに身を包んだキアヌ・リーブスが見せるキレキレのアクション。新たなダークヒーローの誕生と「アクション俳優」キアヌ・リーブスの完全復活にシビレるファンも多いはず。まばたき厳禁のノンストップ・キリング・アクションでスカッとしたい人はぜひ劇場に足を運ぼう!

JOHN WICK
JOHN WICK
JOHN WICK
JOHN WICK

ちなみに、「ジョン・ウィック」は、オリジナルスタッフが再度集結し、続編製作が早くも正式決定している。

 
「ジョン・ウィック」予告編
 
※ユニークなグルメ情報「軽妙洒脱」のフェイスブックファンサイト。「いいね」をよろしく!

 
backnumber
 
<< Back Next >>
backnumber
 
pagetop