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2015 mar. 3

ジュネーヴサロン 2

今日は、先日紹介した「ジュネーヴサロン」の第2弾をお届けします。

時代のミューズから愛され続けてきた「ヴァン・クリーフ&アーペル」は、今回、レディスモデルを充実させた。その筆頭がアイコニックなジュエリーウォッチ「カデナ」の復刻。ハイジュエリーメゾンとして培ってきたノウハウを見事に具現化。

ジュエリーウォッチ「カデナ」

一方、複雑機構で毎年話題となるポエティック・コンプリケーションコレクションでは、極楽鳥とてんとう虫をモチーフにした作品が加わった。いずれも「ヴァン クリーフ&アーペル」が守り続けてきた哲学が貫かれた新作といえる。

カデナ ウォッチ セルティ ゴールド ブレスレット
カデナ ウォッチ セルティ ゴールド ブレスレット

2本のスネークチェーンが手首に洗練された輝きを与える、大胆な意匠のブレスレットウォッチ。「カデナ(Cadenas)」とはフランス語で「南京錠」の意味で、留め具であるクラスプの美しいフォルムは、心の強い結びつきを表現している。

ウィンザー侯爵夫人にインスピレーションを得たという「カデナ」は、1935年に第1号モデルがデビュー。以来、ブレスレットのようなチェーン、南京錠を模したアタッチメントなど、アイコニックなデザインで多くの女性に注目されてきた。

カデナ(Cadenas)

「カデナ」の特徴の1つが傾斜した文字盤。20世紀初頭には女性が時計を着用したり、時間を確認する仕草ははしたないとされており、そっと時間を確認するのが女性のマナーであった。そのため、当時の女性たちへの配慮がデザインとして生かされている。さりげなく時を確かめることを目的としていた文字盤を、今回の新しいモデルでは現代的な意匠も加えられ、より文字盤を大きくし、視認性を高めるデザインへと改良されている。そして、クラスプでは内側に2つの小さなセラミックボールを配置し、より控えめな機構へと変更されている。まさに、新しい解釈とともに甦った伝説のタイムピースと言える逸品だ。

ちなみに、3月から発売される「カデナ ウォッチ セルティ」は、ケースの上面にダイヤモンドをスノーセッティングしたモデル。従来のモデルとの違いは石のセッティングで、カラーバリエーションはホワイトゴールドとイエローゴールドの2色が用意されている。

ホワイトゴールド

さらに、「カデナ」を象徴するパーツの1つ、ブレスレットのようなスネークチェーンに加えて、新モデルではアリゲーター革のストラップが提供される。アタッチメント部分にもダイヤがスノーセッティングされ、さらなるラグジュアリー感を演出する。

新モデルではアリゲーター革のストラップが提供

気になる価格は、スネークチェーンのイエローゴールドモデルが435万円、ホワイトゴールドモデルが465万円。一方、ストラップにアリゲーター革を使用したものでは、イエローゴールドモデルが372万5,000円、ホワイトゴールドモデルが402万5,000円となっている。

レディ アーペル ジュール エ ニュイ オワゾー ド パラディ
レディ アーペル ジュール エ ニュイ オワゾー ド パラディ

時間を詩的に表現する「ポエティック コンプリケ−ションコレクション」に、極楽鳥のモデルが追加。「24時間ムーブメント」により、文字盤の背景がゆっくりと一回転する仕組みがシャレオツ。

昼は極楽鳥花に惹かれて、美しいダイヤモンドの尾羽をもった極楽鳥が佇み、夕暮れになるにつれて花が徐々に舞台の背景から消え、ダイヤモンドの月と星が登場。繊細に表現されている自然のモチーフには、クロワゾネ エナメル、シャンルヴェ エナメルなど、伝統に培われた職人の技法が駆使されている。てんとう虫をモチーフにしたモデルもあわせてリリース。参考までに、価格は1231万2000円。2015年の冬に登場予定。

エクストラオーディネール ランガージュ デ フルール
チャーム エクストラオーディネール エスペランス

小さなチャームがベゼルの周りを揺れながらまわる定番の「チャーム コレクション」に、サイズとゴールドのカラーが異なる3つのモデル「エクストラオーディネール ランガージュ デ フルール」コレクションがリリースされた。

3つのモデルには、それぞれ花にまつわるメッセージが表現されている。たとえば、「チャーム エクストラオーディネール エスペランス」の場合、文字盤に描かれた「キンポウゲ」は美しさの象徴、「ラッパスイセン」は真実の愛への願い、「ハコベ」では希望に満ちた出会いが表現されている。

チャーム エクストラオーディネール エスペランス

文字盤のベースになっている素材は、繊細なマザーオブパール。あえてそのマザーオブパールに彫刻を施したうえにミニアチュール ペインティングが施されている。豊かで美しい表現力は、こうした手間を惜しまない職人芸のなせる技である。いずれもケースの裏側にまで花とシリアル番号が刻印されている。2015年夏頃に発売予定で、価格は664万2000円。

さらなるスタイルと技術の完成に向けてカルティエが「ジュネーヴサロン」で放った最大のニュースは、ブランドのあらたな軸となる新コレクションの発表だ。

カルティエ

アイコニックなデザインを持つ「サントス」「タンク」「バロン ブルー ドゥ カルティエ」に続く4番目の定番コレクションとして、「クレ ドゥ カルティエ」が船出した。時計職人によるコンプリケーションへの情熱が注がれた「クレ ドゥ カルティエ」は、ほかにはない精密な意匠やデザインへの探求、そして、メカニズムにおいても一段と完成された域に達している。

クレ ドゥ カルティエ
Clé de Cartier

2015年にお目見えした、まったく新しいコレクション「クレ ドゥ カルティエ」のモデル名の「クレ(cle)」とは、フランス語で「鍵」を意味する。ブルーのカボションを配した、丸みのあるスクエアスタイルのリューズにインスパイアされた名で、このリューズを引き出し、時間を調整し、再びカチっとハメ込む一連の流れは、「鍵」の開け閉めを想起させる。

「鍵」の開け閉めを想起させる

曲線美と立体感にあふれるケースは、建築物を思わせ、新自社ムーブメントはシンプルを極め、精度と美観を兼備する名品。伝説的なタイムピース「サントス」「タンク」「バロン ブルー ドゥ カルティエ」に続いて、ブランドの躍進を示す「鍵」にもなる時計として注目されている。

Cle de Cartier

18Kピンクゴールドのケースにアリゲーターのストラップ、4月18日発売予定で価格は193万円。

ロトンド ドゥ カルティエ グランドコンプリケーション ウォッチ
ロトンド ドゥ カルティエ グランドコンプリケーション ウォッチ

「トゥールビヨン」「永久カレンダー」「ミニッツリピーター」といった、ハイコンプリケーションを複数搭載した時計を「グランドコンプリケーション」と表現することがある。「ロトンド ドゥ カルティエ グランドコンプリケーション ウォッチ」はこの3つの複雑機構を1つに搭載したカルティエの「グランドコンプリケーション」モデル。

しかも、ただ複雑機構を載せただけではなく、文字盤と裏ブタをシースルー仕様とし、複雑な機構とともに、様々な装飾を施し、幸せな所有者に見せることを意識している。しかも、ムーブメントの厚さはわずかに5.49mm。自動巻きだが、巻き上げ効率を高めるため、マイクロローターを2層式とするなどの工夫も怠りない。初にして、これだけの高次元のメカニズムは、さすが「カルティエ」の技術力の高さを誇るタイムピースである。

ロトンド ドゥ カルティエ グランドコンプリケーション ウォッチ

ちなみに、価格は7500万円。秋頃には発売されるようである。

クラッシュ スケルトン ウォッチ
クラッシュ スケルトン ウォッチ

この時計は決して壊れた時計ではないと思わず訴えたくなる代物。しかも、オリジナルがあるというのだから驚かされる。1967年、事故で壊れて修理に持ち込まれた時計に、カルティエ ロンドンの経営者が魅了され、その破損したケースの姿をデザインに加えてしまったというユニークな経緯を持つ。

こうして「クラッシュ ウォッチ」が、1970年代にひじょうに限られた数だけ製造され、神話的存在として語り継がれた。この時計はそんな「クラッシュ ウォッチ」を現代に甦らせた。この形状を実現するため、手巻き機構が専用設計され、その特異な機構のレイアウトはシースルーバックから常に覗くことができる。

手巻き機構が専用設計

甦ったその独創的フォルムは、やはり神話的である。価格は810万円。高いか安いか分からなくなってしまった。

時計マニアには垂涎の的である「リシャール・ミル」からは、2015年は「ジュネーヴサロン」に2本のトゥールビヨンを一挙にリリースした。このほか、世界的に大人気のプロゴルファーのバッバ・ワトソンモデル「RM 055」の日本限定や、左右非対称ケースで話題のヨハン・ブレイクモデル「RM 61-01」もデリバリー間近という。

RM 19-02 トゥールビヨン「フルール」
RICHARD MILLE RM 19-02

「リシャール・ミル」初のオートマタ(からくり人形)・トゥールビヨン。時刻はジュエリーをセットした1時位置の時分表示盤で示し、7時位置には美しいマグノリアを模した花。フライングトゥールビヨンのキャリッジのセンターに配された雌しべに見たてたルビーを取り巻くように花びらがセットされ、それが5分ごとに開閉を繰り返す。

RM 19-02 トゥールビヨン「フルール」

さらに9時位置のボタンを押せば、いつでもその動きが楽しめる。そして、花びらが開ききれば、トゥールビヨンキャリッジが持ち上がり、雌しべがせり上がるような、本物の花らしい動きまで加わる。伝統的なオートマタの技法を応用したメカニカルアニメーションにいつまでも見入ってしまうエレガントなタイムピースだ。

驚きの価格は1億2000万円。秋頃に限定30本で販売予定。

RM 51-02 トゥールビヨン・ダイヤモンドツイスター
RM 51-02 トゥールビヨン・ダイヤモンドツイスター

6時位置に配されたフライングトゥールビヨンのキャリッジから発した渦巻き、そして、無数のダイヤモンドで描かれたデザインは、天の川や小宇宙のようでもあり、自然界の動植物相にも見られる様々な渦巻きにも見える。人の感性や想像力を刺激してやまないその姿は、独特のツヤをもつオニキス製のムーブメントの地板の上に展開され、さらにホワイトゴールド製のケースも約270個のダイヤモンドで埋め尽くされている。

RM 51-02

フリースプラングテンプ、グレード5チタン製スケルトンブリッジ、トルクリミッティングクラウンなどの先端的な技術特性は「リシャール・ミル」らしさに溢れているが、何よりジェムストーンのフェミニンな美しさに目を奪われる。価格は9500万円で、デリバリーは限定30本。夏頃には発売される。

RM055 ジャパン ブルー リミテッド エディション
RM055 ジャパン ブルー リミテッド エディション

「リシャール・ミル」の「RM055」は、2度マスターズを制した名ゴルファー、バッバ・ワトソンとのパートナーシップによって誕生したシンプルなモデル。

バッバ・ワトソンとのパートナーシップによって誕生したシンプルなモデル

耐衝撃性が高い「リシャール・ミル」の時計に、一段と強靭で抜群の耐傷性を誇る先端素材であるATZセラミック製のベゼルを採用し、ケースにはラバーをコートを使用、究極の耐久性を備えている。

「店頭に並ぶ暇もない」抜群の人気を誇る「RM055」の日本限定版が登場。ベゼルだけでなく、文字盤外周のインナーリングをホワイトとし、そこにあしらわれた分目盛り、さらにリューズのラバーはネイビーブルーで彩られている。貴重な人気モデルに、さわやかなカラーでアクセントを添えたスペシャル感満載のタイムピースである。価格はリーズナブル?な1250万円。「リシャール・ミル」の時計は金銭感覚が完全に麻痺してしまう。

続きはまた後日。

 
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