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2013.Nov. 11
クリコ未亡人

フランス北部シャンパーニュ=アルデンヌ地域圏マルヌ県ランスの銀行家だったフィリップ・クリコ=ムーリオンが1772年に結婚した相手が葡萄畑を所有していたことがきっかけとなり、シャンパンを造るようになったのが「ヴーヴ・クリコ(Veuve-Clicquot)」の始まり。

ヴーヴ・クリコ(Veuve-Clicquot)

クリコ氏は大変なやり手で、1775年には世界で初めてロゼ・シャンパーニュを出荷。このフィリップ氏の息子フランソワは、ニコル・バルブ・ポンサルダンという女性と結婚したが、フランソワがシャンパーニュ業に専念しようと決意して1年も経たないうちに幼い娘を残して死去。夫人はこのとき27歳という若さだった。彼女は夫のシャンパーニュにかける熱い思いを受け継いで3代目社長となり一念発起。当初は「クリコ」の社名で設立されていたが、1810年に「ヴーヴ・クリコ・ポンサルダン」と改名。ちなみに、「ヴーヴ・クリコ」の「ヴーヴ」は「未亡人」という意味で、「クリコ未亡人」というユニークなネーミングである感は否めない。

ニコル・バルブ・ポンサルダン

1815年まで続いたナポレオン戦争前後に生産数及び販売数を拡大し、ロシア帝国王室への売り込みにも成功。「ロシアの上流階級はクリコしか飲まない」と言われるようになる。そして、諸外国への輸出量も増加。第一次世界大戦や第二次世界大戦で葡萄畑や生産施設にダメージ受けたが、その後、見事に復活した。

現在、どのシャンパーニュ造りの工程でも行われている「ルミアージュ(動瓶)」は、メゾンの技師アントワーヌ・ド・ミュレが考案。この技術により、それまで「澱(オリ)」が多く薄く濁っていたシャンパーニュが透明になった。

515ヘクタール以上の葡萄畑でひたすら最高のシャンパン造りに取り組んできた「ヴーヴ・クリコ」は、「品質はただひとつ、最高級品だけである」という彼女の信念を貫いており、長い間受け継がれる「生きる芸術」そのものと言える。

きる芸術

1987年に世界有数の高級ブランドのコングロマリットである「LVMH」傘下に入り、その後は日本を含めた世界各国の市場で積極的に販売網を広げ、イギリスのエリザベス2世の御用達の指名を受けるなど、世界有数のシャンパンブランドとして君臨している。

今年の6月に「ヴーヴ・クリコ」から限定商品「ヴーヴ・クリコ メタルフリッジ」が発売され話題になった。「ヴーヴ・クリコ メタルフリッジ」は、50年代のレトロな冷蔵庫からインスピレーションを受けた「フリッジ コレクション」の3作目。今までに2010年の「イエロー フリッジ」、2011年には「ローズ フリッジ」が発売されている。

ヴーヴ・クリコ メタルフリッジ

「フリッジ コレクション」の中でも特にスタイリッシュな仕上がりとなった「メタルフリッジ」は、エレガントでありながら機能的。スタイリッシュな見た目は、「ヴーヴ・クリコ」の味わい・アロマを最適な状態で愉しむ事が出来るようにデザインされており、ボトルをあらかじめ冷やしておけば約2時間シャンパンを適温に保つことができる。

レトロで遊び心の詰まった「メタルフリッジ」は、再利用できるのはもちろん、シックなデザインがオフィスや自宅のデコレーションにもぴったりと評判だった。

そして、ホリデーシーズンに向けた限定商品のシャンパンとボトルクーラーがセットになった「ヴーヴ・クリコ イエローラベル ソー ファッション」が発売される。

ヴーヴ・クリコ イエローラベル ソー ファッション

プリーツスカートがフワリと身体を包み込む様子からインスピレーションを受けて生まれたボトルクーラーの「ソーファッション」。筒状のカバーを上下に開けると、プリーツ状に折られたペーパーパックがたちまち美しくエレガントなアイスバケツへと変身する。

ファッショナブルでありながら機能的なデザインのアイスバケツは、メゾンのシグニチャーのシャンパーニュ「イエロー ラベル」をスタイリッシュにドレスアップ。またカバーに付けられたシックなリボンの持ち手により、簡単に運ぶことも可能となっている。

ファッショナブルでありながら機能的なデザインのアイスバケツ

なお、「ヴ―ヴ・クリコ イエローラベル」は、高い配合率のピノ・ノワールが生むしっかりとした風味にピノ・ムニエルのまろやかさが加わり、シャルドネが優雅に仕上がるのが特徴。力強さと繊細さが完璧なバランスで調和し、しっかりとした骨格を持つ豊かな味わいに心地よい爽やかさと、フルーティなアロマが際立つ。エレガンス、情熱、大胆さをもつ「ヴーヴ・クリコ イエローラベル」は、ワクワクするようなライフスタイルに欠かせないスパイスであることは間違いない。

「ヴ―ヴ・クリコ イエローラベル」は、高い配合率のピノ・ノワールが生むしっかりとした風味にピノ・ムニエルのまろやかさが加わり、シャルドネが優雅に仕上がるのが特徴

シャンパーニュ地方の「偉大な女性(ラ・グランダーム)」と呼ばれる「ヴ―ヴ・クリコ(クリコ夫人)」の存在は格別である。


 
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